【注目モデル】リシャール・ミル RM055 バッバ・ワトソンの人気が急上昇

市場価格が高騰しているRM055 バッバ・ワトソンについてスペックをはじめ価格チャートなどを記事にしています

リシャール・ミルの時計は年間製造本数がわずか5,000本。
数ある人気モデルの中でもRM055は発売当初から人気があり、ここ最近の中古価格が以前に比べてかなり高くなっています。

RM055の中古相場について

こちらがRM055、白ケース×白ラバーの市場価格と定価を比較したチャートです。*Chrono24の相場を元に作成

2017年12月頃に市場価格が定価を超えた後は高音を更新し続けています。

2019年は中古相場も上がり続け、2019年11月には2,000万円を超えるなど人気が急騰。

2018年8月と19年4月、2020年6月にそれぞれ落ち込みはありますが、この記事を公開した2020年9月では定価1,380万円よりも860万円以上高い約2,247万円で取引されています。

こちらのチャートは2016年に北米で発売された限定モデルRM055 ダークレジェントの価格推移です。

日本国内の定価は分かりませんが当時のレートで1,380万円として計算しています。
ベゼルやケースにカーボンTPT® を採用した人気モデルになり、こちらも2020年に入ってから急激に高騰し発売当初との価格差は約780万円と高値になっています。

発表年

RM055が発表されたのは2012年。
当時の国内定価は￥8,100,000(税抜)。
このモデルはリシャール・ミルで初めて1,000万円以内で購入できる両面スケルトンのモデルでした。

マスターズを2度制覇したバッバ・ワトソン選手の為に製作されたモデルの一つです。

特徴

バッバ・ワトソン選手が着用したモデルはRM038、RM38-01とトゥールビヨンを搭載していますが、このRM055はトゥールビヨンは搭載していません。

その代わりシンプルな3針表示でムーブメントは手巻き式になっています。

白いケース、そして白いラバーストラップのRM055は見た目は華やかな意匠を持っていますが、ムーブメントはかなりスパルタンな作りになっています。

ケース

このケースの特徴はケース素材に2種類の素材を使用していること。

まずベゼルはATZホワイトセラミック製。
傷や汚れに強く、時計全体を守るのに相応しい素材です。

ミドルケースとケースバックはホワイトラバーをコーティングしたチタン製。
肌触りが良く、素晴らしい着け心地を感じられます。

ベゼルのセラミックと違ってホワイトラバーは汚れが付きやすいので、デニムなどの色が移りやすいものと一緒に着用するときは注意が必要です。

ムーブメント

ムーブメントはヴォーシェ・マニュファクチュール・フルリエ製の手巻き式。
キャリバーRMUL1を改良したキャリバーRMUL2。

ベースムーブメントを極限まで肉抜きし、強い衝撃にも耐え得る仕様になっています。

RM055の個人的な評価

RM055は2012年から続くリシャール・ミルを代表する人気モデルです。
北米仕様やアジア仕様の限定モデルをはじめ、数多くの限定モデルがありコレクションする楽しみがあります。

レギュラーモデルの白いケースは人気が高く、RM055と言えば白と言うファンも多いはず。
ただミドルケースとケースバックはラバーコーティングなので汚れに注意したいところです。
メーカーでケース交換とオーバーホールをする場合100万円を超えるメンテナンス費がかかります。
中古品を選ぶ場合はコンディションを確認しておくのが良いでしょう。

限定モデルに多いカーボンやセラミックは傷にも強く、また一目で限定モデルと分かるのでレアモデルが好きならこちらも良いと思います。

2019年、2020年はリシャール・ミルを支えてきたRM35シリーズやRM61シリーズ、RM11シリーズなどが相次いで生産終了となる中、このRM055も生産終了になると予想しています。

RM055はリシャール・ミルという超高級腕時計を体現するモデルの一つとして、非常に美しいアイコンのような存在です。

中古市場に出てくる数も少なく、価格が合えば購入して損はないモデルと言えるでしょう。

RM055のバリエーション

RM055のバリエーションの一部です。
各国の限定モデルやチャリティーのために製作されたユニークピースなどを含むと相当数になります。

RM055	RM055 Black Edition
RM055 Japan Red	RM055 Japan Blue
RM055 White Drive	RM055 Red Drive
RM055 Dark Legend	RM055 White Legend

RM055の基本スペック